会社や飲食店などの店舗、クリニックなどを経営している方の中にはウォーターサーバーの設置を検討している方もいると思います。
福利厚生の一環や、サービスの一部として温水・冷水がすぐに飲めるウォーターサーバーがあると便利です。
でも、どのサーバーを選べばいいのか、維持費や水にかかるコスト、メンテナンスなど検討しなければならない点は多数あります。
ここでは法人向けおすすめのウォーターサーバーの選び方をご紹介します。
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法人向けウォーターサーバーの選び方
各ウォーターサーバー提供会社のプランで法人・個人向けの利用料金は大差ありません。
しかし、中には法人向けに個人向けよりも多くの特典を用意している提供会社もあります。
会社の経費で利用するのでしたらコストを多くかけずに利用したいのは当然。法人向け特典でコスト削減が可能であれば、一考の価値ありです。
法人・個人と利用料金に大きな差がないのでしたら、選ぶポイントはどこに置くのか・どれくらいの利用頻度か・設置する場所になじむデザインかどうかなどに自然と絞られてきます。
利用状況とニーズの把握
オフィスや店舗などでウォーターサーバーの導入を検討する場合、まず月にどのくらい利用量が予想されるのか、サーバーのニーズはそもそもあるのか把握する必要があります。
オフィスに設置する場合は温水・冷水がすぐに使えるので飲料水としてはもちろん、カップ麺やカップスープの調理にも利用できるので福利厚生が充実するという面でもニーズは高くある傾向が見られます。
利用量の試算は従業員の人数×コップ一杯(約200ml)×30日として計算すると最低限必要な水の量が概算として目安になります。
従業員10人のオフィスであれば最低限の水の量は60lと計算できます。
従業員用飲料を常備しているのであれば、月間の注文数からも予測できます。
設置スペースとデザインの考慮
次に検討しなければならないのはウォーターサーバーの設置場所とデザインです。
白や黒のボディカラーが多くみられますが、落ち着いたブラウンやくすみピンクなどのカラーバリエーションやサーバー自体のデザイン、サイズが豊富にあります。
設置場所とオフィスや店舗などのインテリアと合わせて選ぶことをおすすめします。
例えばクリニックなどの清潔感を求められる場所では白、ナチュラルなインテリアの飲食店ではブラウン系、利用する従業員が多いオフィスでは汚れが目立たない黒など。
またウォーターサーバーを設置するスペースによってサーバーのサイズを選ぶことも重要です。
予算とランニングコストの検討
オフィスや店舗でウォーターサーバーの利用を検討する場合、もちろんそこに割く予算が見合っているかどうかが問題になります。
一定期間利用契約を結ぶものですから、ランニングコストの試算も必要です。
提供会社の中にはサーバー本体のレンタル利用料が0円の会社もあり、ランニングコストとしては使用する水代だけで済むケースもあります。
予算や使用場所でのニーズと合わせて検討することをおすすめします。
アフターサービスとサポートの比較
ウォーターサーバーも常に冷水・温水をキープしている機械ですから、契約の際にはアフターサービスやサポート面も考慮することをおすすめします。
突然の故障に対応可能なサポートや契約後のアフターサービスが充実していると安心して使用できます。
アフターサービスやサポートがオプションで別料金の場合もありますので、提供各社を比較し費用面でも納得できる提供会社を見極めることが重要です。
おすすめ法人向けウォーターサーバーを紹介
法人契約でウォーターサーバーを利用するのでしたら、できるだけ経費はおさえたいところです。
ここでは法人利用向けに人気のウォーターサーバーを利用料金や特徴などと一緒にご紹介していきます。ぜひ導入の参考にしてください。
クリクラ
水の料金 | クリクラボトル(12l)1,590円 |
メンテナンス料 | あんしんサポートパック月460円 |
配達料 | 無料 |
対応地域 | 全国 |
特徴とメリット
メリットとしてまず、無料お試し(ウォーターサーバーLorS+ボトル1本)が可能な点が上げられます。
また、入会金・サーバー設置料・サーバーレンタル料・配送料が全て0円で実質使用する水の料金だけでウォーターサーバーの導入が可能です。
専任担当者が付くので急な水のストック切れやトラブルにも対応し、サポートが充実しています。
サーバーは1年ごとに交換するシステムになっており、メンテナンスではなく新しいサーバーに変わります。
長期に渡る契約になる場合、毎年の交換システムであれば同じサーバーをメンテナンスして使用するよりも故障の心配も少なく済みます。
デメリット
クリクラFitには黒のカラーバリエーションがありますが、ほかのモデルのサーバーは全て白しかないために、デザイン性やおしゃれさで選びたい方には選択肢が少なくなっています。
また、サーバーに使用する水のボトルが12lと大容量のため、重さがあり女性の手ではボトルの交換に負担がかかる可能性があります。
向いている人の特徴
全国展開しているウォーターサーバー提供会社なので、多店舗オーナーや複数の支店を持つ事業者の方も複数のサーバーを一括で契約できます。
オフィスの従業員の人数や法人の規模にひとつの契約で柔軟に合わせられるので、経費の管理が楽な面が魅力です。
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アクアクララ
水の料金 |
|
メンテナンス料 | 1,100円~ |
配達料 | 水の料金に含まれる |
対応地域 | 全国(一部対象外地域あり) |
特徴とメリット
一番の特徴はサーバーのモデルの多彩さです。
エントリーモデル以外は外観から水のボトルが見えないデザインになっており、グッドデザイン賞を受賞したモデルをはじめスタイリッシュさが特徴的です。
キャラクターデザインモデルは子どもの多いクリニックなどにも向いています。コーヒーマシン搭載モデルは来客対応の多いオフィスで活躍が期待できます。
メリットとして水ボトルが12lと7lから選べるので、オフィスや店舗など使用する場所の規模で水の注文量を調整可能な点です。
2年割プランでメンテナンス料と水代が割引価格になるのも魅力的です。
デメリット
無料お試し期間がないので、初月から費用が発生します。
また、全国対応にはなっていますが一部配達ができない地域があるので確認が必要です。
独自のフランチャイズシステムを採用していますが、地方や離島などはまず対応地域かどうか問い合わせを行ってから導入検討を行う方がベターです。
向いている人の特徴
12lと7lボトルの2種類の水があるため小規模店舗やオフィスでも導入しやすい。
また2年割プランがあり長期利用を検討なら割引プランでサポート料金や水の注文に割引価格が適用され、コスト削減が可能。
ベーシックなデザインからスタイリッシュなデザイン、キャラクターデザイン、コーヒーマシン一体型などサーバーの種類が豊富なので、店舗やオフィスのインテリアに合うサーバーの選択肢が広がります。
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サントリー
水の料金 | 天然水ボックス1箱あたり(7.8ℓ)1,134円 |
メンテナンス料 | 0円 |
配送料 | 0円 |
対応地域 | 要問合せ |
特徴とメリット
普段から飲みなれている水をウォーターサーバーでも飲める安心感があります。
またポリエチレンバッグに入った水は非常時にもサーバーなしで使えるコック付きなので、日常的にウォーターサーバーを利用しながら、非常時や災害時などに飲料水として使いやすい特徴をもっています。
2年プランから5年プランまであり、サーバー本体を購入すると更に水の購入料金が安くなる割引がありますので、長期利用を見込んでいる場合ランニングコストを引き下げることも可能です。
スタイリッシュなデザインと日常メンテナンスの簡単さもおすすめポイントです。
デメリット
対応可能地域が明記されていないので、導入したくても出来ない地域の可能性があること。
水の配送・注文量は事前に定期的なパターンを組むシステム。
数量や配送パターンの変更は24時間365日可能であるが、量やパターンの変更を忘れてしまうとオフィスに大量のストックができてしまうこと。
コンパクトに積み上げられる段ボールタイプとは言え、過剰ストックは限りあるスペースを使用している場合に困ってしまいますね。
向いている人の特徴
普段から飲みなれている水をオフィスにも取り入れたい方。
コンビニでも販売しているサントリーの天然水<南アルプス>をそのままウォーターサーバーの水として使用しているので、安心して飲料出来ます。
水はポリエチレンバッグに入っており、外側が段ボール箱になっているのでボトルタイプよりもストックしやすい利点があります。
1箱7.8lで女性や高齢の方でも扱いやすくおすすめです。
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法人向けウォーターサーバーの種類と特徴
オフィスや店舗で使用する法人向けプランのあるウォーターサーバーはまず給水がボトルタイプかポリエチレンバッグタイプかの2種類にわかれます。
法人向けのウォーターサーバーは2年割など長期契約による割引を利用すると、長い目で見た時にランニングコストが軽減されます。
割引やサポート、メンテナンスサービスなど、日常的に使用するものですので総合的な目で比較検討することをおすすめします。
ボトル式ウォーターサーバー
主に水がリターナルボトル入っており、使い終わったボトルは回収後リサイクルされます。
12lが主流のウォーターサーバーのボトルは大きく、空きボトルもかさばりますが、多くの提供会社はこのボトルを繰り返し使用可能なリターナルボトルにすることで、使用する場所での廃棄作業をなくし、環境へ配慮したSDGsに取り組んでいます。
サーバーレスタイプのウォーターサーバー
サーバーレスタイプウォーターサーバーとは水を定期的にボトルなどで購入することなく、水道管にサーバーを直結させるか、自身でサーバーに水を補給して使用するタイプのウォーターサーバーを指します。
特徴は水道水を使用するため、水を購入する必要がなく定期的な注文の手間が省け、ストックの置き場所を考慮しなくていい点にあります。
ただし、フィルターを通した水は水道水の中のミネラルまで浄化してしまうので、天然水をボトリングしたボトル式ウォーターサーバーの水よりも物足りなく感じる場合もあります。
また、ウォーターサーバーを置くメリットのひとつとして挙げられる災害時の備蓄水を兼ねることはできません。
ディスペンサー式ウォーターサーバー
ディスペンサー式ウォーターサーバーもまた、水道管に直結して給水を行うタイプのウォーターサーバーです。
サーバーレスタイプやボトル式との大きな違いは冷水・温水の他に常温水も利用できることです。
季節の変わり目など、水分補給をする時に冷水では寒くなってしまうことは多々あります。常温水が利用できる点は大きな特徴になります。
サーバーレスタイプと同じく、水道水を使用するためストック場所の心配がなくコンパクトに使えます。
水道管に直結させるウォーターサーバーなので、設置のために工事が必要です。
オフィスや店舗が賃貸物件の場合、設置可能かオーナーに確認を取らなければなりません。
法人向けウォーターサーバーのメンテナンスとサポート
法人向けのウォーターサーバー契約の場合、定期的なメンテナンスとサポート料金が毎月の利用料に含まれている場合がほとんどです。
しかし、提供会社によってメンテナンスやサポートの内容が変わってきますので、どのようなメンテナンスとサポートを受けられるのか詳しくチェックすることをおすすめします。
例えば、サーバーのメンテナンスが定期的に行われるのは安心ですが、メンテナンスの代わりに毎年サーバーを交換してくれる場合、どちらがより良い選択になるか。
サポート窓口は365日対応か突然の故障に即対応してもらえるかなど、毎日使用するものですからメンテナンスとサポートは手厚い方が安心です。
定期的な清掃と交換
サーバーのメンテナンスが提供会社の手によって行われるからと言っても、内部の機械的メンテナンスを指すので、外側や給水口、サーバーの裏側の掃除は敵的に行わなければなりません。
特に給水口や受け皿などは毎日手入れを行ってもいいくらいです。
飲料水の出口である給水口や受け皿の清掃を怠ると雑菌が繁殖してしまいます。
交換に関しては提供会社のメンテナンスで行う場合が多いですが、セルフでフィルターの交換を行うことでコストダウンができるサーバー提供会社もあります。
最新のウォーターサーバーはUV殺菌・加熱殺菌などを採用し、内部メンテナンス不用のモデルも多くあります。
サポート体制の重要性
ほとんどの場合、サポートへの加入は契約時にしかできません。
ウォーターサーバーも機械ですので、故障、破損やトラブルが起きた時のサポートは手厚い方が安心です。
提供会社を選ぶときにはサポート内容を詳しく確認することをおすすめします。
法人でウォーターサーバーを契約すのでしたら、一般家庭よりも使用頻度は高くなるのでトラブルに関するサポートは重要なポイントです。
24時間365日対応可能な注文システムや、サポートセンター、トラブルや故障の際の駆けつけサービスの他に災害時の水のお届けなど様々なサポートを各社用意しています。
どこまでのサポートが必要なのか、予算と見合うのか考えてみましょう。
アフターサービスの比較
ウォーターサーバー提供会社の中にはアフターサービスを必要時にご自身で手配するシステムの提供会社もあります。
定期的なサーバー交換やメンテナンスではなく、必要時に申し込む方式です。
サポートを手厚くしてメンテナンスを定期的に行う契約と、自分のタイミングでメンテナンスを申し込むアフターサービスとどちらが使い勝手がいいか比べてシミュレーションしてみるといいでしょう。
ウォーターサーバーを設置して快適なオフィスにしてみよう!
一口にウォーターサーバーと言っても給水方法や飲用する水の違い、毎月の利用料、サービスなど様々に提供各社プランを用意しています。
料金も異なり、長期に利用予定でしたら長期間契約で割引を利用するのも賢い手段です。
利用する法人によって台数や水の利用量も変わりますので、それぞれにシミュレーションを行い予算にあったウォーターサーバーを選ぶことをおすすめします。